GREE→Wright Flyer Live Entertainment退社して東大戻ることにした
先週くらいに去年の6月からお世話になったGREE、Wright Flyer Live Entertainmentを退社して大学に戻ることにした。
何をしていたのか
REALITYというVTuberのライブ配信アプリのPM/デザイナーをやっていた。(REALITYとREALITY Avatarという2つのアプリがあるのだが、自分は前者の方をやっていた)
最初は機能の仕様作成/デザインから始まり、人手が足りなければ、
・仕様の優先順位づけ
・アプリのUI面での実装の調整
・データ分析やABテスト
・Web周りのマークアップの手伝い
・事業計画の練りの手伝い
に至るまで色々やらせてもらった。
そもそも何故入っていたのか
去年の年始ごろ、知人で事業責任者の人がPM/デザイナー職を探していた。
その人曰く「ある程度仕様決め/実装の経験があり、かつデザインの経験がある人が必要」とのことで、打診を受けて転職した。
自分のスキルセットは大変器用貧乏なのだが、こういう新規事業の立ち上げ期のようなフェーズでは、役に立つ部分もあるかもしれない、そう思い働くことにした。
また、VTuberにもかなり興味があった。
自分は中高生時代は2ch、ニコニコ動画ばかり見ていたのだが、VTuberはそれと同じく、ないしはそれ以上の日本のネットエンタメのエピックポイントになれる可能性はあると勝手に思っていた。
GREEがVTuberの領域に100億投資するという話を聞いて興味を持っていたこと、かつ僕を呼んだ人が知り合いかつ事業責任者で、風通しは良さそうで色々やらせてくれそうなこと、フェーズ的にも立ち上げ前で、自分自身やったことないプロダクトのフェーズだったことから転職した。
PM的な仕事・アプリのUIデザインはほぼほぼ経験がないという状態だったのだが、まぁなんとかなるだろうと思っていた。(実際になんとかなっていたのかはよく分からない。)
よかったこと
最初はUIデザイン・仕様作成だけだったのだが、思ったより色々やらせてもらった。
一番良かったのは、事業計画などがどのようにでき、またそれからどのように施策が生まれるのかを見れたこと。
自分の悪いところとして、「できること」から出発してしまうというところがある。
今自分たちの持ってるリソースでできることは何か、という観点から出発してしまうことが多い。
もちろんこの視点は、特に人手の足りないスタートアップでは重要なのだが、ともすれば施策が凡庸なものに収まってしまうことは多い気がする。
デザイン/ABテストでもなんでもそうだが、やはり「やりたいこと」から出発するのが道筋としては正しい。これはProgate時代の上司が口酸っぱく言っていたことだ。
ABテストなどをやっていると明確にわかるが、ほぼ全ての手法は丸パクリしたところで成果をあげられるわけではない。(顧客、業界特性がケースによって全く違うので当然なのだが。)
基本的に大体の仕様は他のサービスを研究するところから始まるが、その中からどの部分が自分のサービスでも再現性があるのかを判断すること、ないし現状の開発リソースとどう天秤にかけるか、ここがPMの重要な仕事の一つであり、その基準の一つにPMのセンス・やりたいことにかかっていると感じた。
そのやりたいことの上位に存在するのが会社のビジョン・事業計画だと認識している。そこから出発し、末尾の実装までどのように機能が出来上がるかを観れたのは、自分の仕事のやり方を考えるきっかけとなった。
今後やってくこと
東大に復学する。2年前に大学を留年し、それ以来休学しっぱなしだったのだが、取り敢えず復学することにした。
理由は特にない。
12月頃、WFLEに入社するか、あるいは知人のスタートアップを手伝うか、自分でサービスを作るか、など色々選択肢を考えた。が、正直どれもピンと来る訳でもなく、それなら卒業するか...という感じになっている。
強いて言えばやはり自分で0から考えたサービス、これで金を稼げたら最高なのだと思うが、やはりこれもパッとは思いつかない。(自分で書いていて情けなくなってきた)
ただ仕事単位の話になってしまうが、自分は多数のユーザーの動きの変化を見るのが楽しいということはわかった。ユーザー一人一人も1000人単位も集まれば途端に得体の知れない何かに変貌するし、少しのUI・仕様の変更が、ユーザー全体の体験・ひいてはKPIや事業の売り上げに現れる。自分はABテストや機能開発でその効果が現れる瞬間がたまらなく楽しいと思うし、大学に戻っても副業という形でそのための力を伸ばしていければいいと思う。
しばらくは大学で卒業を目指しつつ、今は多少暇なので知り合いのスタートアップでいくつか手伝っている。主にフリーランスのPM/エンジニア/UIによる数値改善などをしている。
最近はそんな感じです。