キャッチーを科学したかった

死ぬまでにやれなかったことばかり書いてる

TANPというサービスが最近面白い

TANPというギフトのECサービスがある。

tanp.jp


このサービスが最近面白い(と、最近気づいた)話をしたい。僕の友人の斎藤 拓泰、中内 怜、林 拓海の3人が創業した会社で作ってるサービスだ。ちなみに少額であるが僕も投資をしている。

ギフトのECと言われて何が面白いのか?と思われる方もそれなりに多い気がする。学生起業でしかもギフトECというだけで正直地雷臭半端ない。手伝い始めて1年半、投資してから半年以上経つが、売上もいつの間にか立ち上がり、1期目と2期目で売上成長率1930%を超えるくらいには結構順調だ。(一応確認した)

ギフトという業界の市場規模、購入単価と頻度、EC化率、そもそものECのトレンドラインなどマクロで見ればなんかすごそうな話はあるが、今回はそういう話ではなくて(というより僕自身がそういう話が専門外なので全然わからんというのが近い)、今回はもっとミクロな話だ。

ギフト×ECという以前の話として、なぜ人はギフトを買うんだろうか。前提としてあるのが「誰が」「どういう関係性の誰に」「いつ」送るのか、だと思う。商品自体はあくまでこれらに付随するものという認識だと、僕は理解している。何を当たり前な話を、と思われた読者もいるかも知れないが、ネットサービスにおいてこの「既に現実で起きている購買原理を観察すること」はフツーにめっちゃ重要だと僕は思う。ネットに置き換えるに限らず、ここの根本の購買原理以上に人は行動を変えることは基本無いと僕は思う。変えたいと思うにしてもどこまでは変えれそうで、どこまでは変えれなさそうかを理解すること、ここが根本のRRとファネル構造、CVRと単価と購入頻度、サービスの売り上げの大体を決めると勝手に考えている。(当たり前の話だけど)

僕が面白いと思うところは、これらの「商品の前に現れてくる大きな変数」は既存のECではあまり発生していなかったと思われるところだ。例えば服のECを例に取った場合、基本的に解決する変数は「誰が」「どの服を買う」、極論を言ってしまえばここの買う人とモノのマッチングがかなりの大部分を占めるという認識をしている。もちろんユーザーの意思決定の際に、服のデザイン、ブランド、丈、価格、それがセール価格なのか、はたまたクーポンが使えるのか、そしてそれはユーザー情報とどう結びついて...など、細かい変数が含まれているが、大局的に言えば「買う人」×「モノ」のマッチングが全てではあると思う。ギフトはちょっと違って、ギフトは「誰が」「どういう関係性の誰に」「いつ」が前に来て、「モノ」自体はかなり後の変数だ。

ここで疑問に思うのが、これらの変数をコントロールしていく際、既存ECサイトのUI/UX、ないしは仕様を丸パクリしたところで解決できるのだろうか?という点だ。僕は正直出来ないと思っている。

僕がTANPを手伝い始めたのは1年ほど前だが、注力してきたのは広告流入から入ってきたユーザーが最初に見るLPのCVR改善だ。CTOと1on1でABテストを回し、既存のECサイトのパクリを含め考えつく画面遷移とファネル構成、UIを考えつくものを色々試してきたが、たどり着いたのは既存のECのUIと結構別物だったということだ。もちろん単なる個別最適に収まってるわけではなく、ある程度LPが横展開した場合のCVRや効率性なども踏まえた上での結論だ。結果としては始めた当初より倍どころの騒ぎでなくCVRが上昇しており、最近は単月黒転も達成した。
この「誰が」「どういう関係性の誰に」「いつ」という変数があるのではないか、というのは広告時点でも感じている。TANPでCPAが低い訴求軸はやはりこちらに起因したものだ。

会員登録数/広告以外のユーザー数も増してきている。このタイミングでテストしたいのは、やはり前述の変数を前提にサービス前提のユーザーのUI/UXや仕様を設定した際に。CVRやユーザーの行動がどう変わるのかという点だ。これについて大きめのテストを近日やろうとしている。Webアプリケーションはテストしやすいのが一番の利点だ。

ギフトという領域に関しては、既存のECとはかなり変わった形になるのではないか、と思う。そして、今後ギフト以外の領域でもこういう別の変数を前提とした、既存のECのUXでは解決できていない領域はまだまだありそうだな〜という気がしてる。

単なるギフトのECと言っても、根本的なユーザー行動変数に今までと大きな違いがあり、それがCVRに直結し、さらにそれがUI・UXと仕様によって解決できる可能性があり、そしてそれは今までのEC形態では掘り尽くされていない、というのは僕は結構おもろいな〜と思う。
つらつらと長く、ミクロな話をして申し訳ないが、ここを解決するだけでまだまだ万金が出てくるように見えている。
正直手伝い始めた当初は何が面白いのかさっぱり分からなかったが、まだまだ掘り尽くされてない価値/ユーザーの意思決定のトリガーを見つけるのはやはり面白い。

まだまだ成長途中であり、やるべきことは多いので、ブログを読んで興味を持った方は是非下記リンクなどから、話を伺っていただけるとありがたい。


代表直通のメッセンジャー:

Messenger


Wantedly:
https://gra-cia.co.jp/recruit

なんか最近はそんな感じです。

GREE→Wright Flyer Live Entertainment退社して東大戻ることにした

先週くらいに去年の6月からお世話になったGREE、Wright Flyer Live Entertainmentを退社して大学に戻ることにした。

何をしていたのか


REALITYというVTuberライブ配信アプリのPM/デザイナーをやっていた。(REALITYとREALITY Avatarという2つのアプリがあるのだが、自分は前者の方をやっていた)
最初は機能の仕様作成/デザインから始まり、人手が足りなければ、

・仕様の優先順位づけ
・アプリのUI面での実装の調整
・データ分析やABテスト
・Web周りのマークアップの手伝い
・事業計画の練りの手伝い

に至るまで色々やらせてもらった。

 

そもそも何故入っていたのか


去年の年始ごろ、知人で事業責任者の人がPM/デザイナー職を探していた。
その人曰く「ある程度仕様決め/実装の経験があり、かつデザインの経験がある人が必要」とのことで、打診を受けて転職した。

自分のスキルセットは大変器用貧乏なのだが、こういう新規事業の立ち上げ期のようなフェーズでは、役に立つ部分もあるかもしれない、そう思い働くことにした。


また、VTuberにもかなり興味があった。

自分は中高生時代は2chニコニコ動画ばかり見ていたのだが、VTuberはそれと同じく、ないしはそれ以上の日本のネットエンタメのエピックポイントになれる可能性はあると勝手に思っていた。
GREEVTuberの領域に100億投資するという話を聞いて興味を持っていたこと、かつ僕を呼んだ人が知り合いかつ事業責任者で、風通しは良さそうで色々やらせてくれそうなこと、フェーズ的にも立ち上げ前で、自分自身やったことないプロダクトのフェーズだったことから転職した。
PM的な仕事・アプリのUIデザインはほぼほぼ経験がないという状態だったのだが、まぁなんとかなるだろうと思っていた。(実際になんとかなっていたのかはよく分からない。)

よかったこと

最初はUIデザイン・仕様作成だけだったのだが、思ったより色々やらせてもらった。

一番良かったのは、事業計画などがどのようにでき、またそれからどのように施策が生まれるのかを見れたこと。

自分の悪いところとして、「できること」から出発してしまうというところがある。
今自分たちの持ってるリソースでできることは何か、という観点から出発してしまうことが多い。
もちろんこの視点は、特に人手の足りないスタートアップでは重要なのだが、ともすれば施策が凡庸なものに収まってしまうことは多い気がする。
デザイン/ABテストでもなんでもそうだが、やはり「やりたいこと」から出発するのが道筋としては正しい。これはProgate時代の上司が口酸っぱく言っていたことだ。
ABテストなどをやっていると明確にわかるが、ほぼ全ての手法は丸パクリしたところで成果をあげられるわけではない。(顧客、業界特性がケースによって全く違うので当然なのだが。)
基本的に大体の仕様は他のサービスを研究するところから始まるが、その中からどの部分が自分のサービスでも再現性があるのかを判断すること、ないし現状の開発リソースとどう天秤にかけるか、ここがPMの重要な仕事の一つであり、その基準の一つにPMのセンス・やりたいことにかかっていると感じた。
そのやりたいことの上位に存在するのが会社のビジョン・事業計画だと認識している。そこから出発し、末尾の実装までどのように機能が出来上がるかを観れたのは、自分の仕事のやり方を考えるきっかけとなった。

 

今後やってくこと

東大に復学する。2年前に大学を留年し、それ以来休学しっぱなしだったのだが、取り敢えず復学することにした。
理由は特にない。

12月頃、WFLEに入社するか、あるいは知人のスタートアップを手伝うか、自分でサービスを作るか、など色々選択肢を考えた。が、正直どれもピンと来る訳でもなく、それなら卒業するか...という感じになっている。

強いて言えばやはり自分で0から考えたサービス、これで金を稼げたら最高なのだと思うが、やはりこれもパッとは思いつかない。(自分で書いていて情けなくなってきた)

ただ仕事単位の話になってしまうが、自分は多数のユーザーの動きの変化を見るのが楽しいということはわかった。ユーザー一人一人も1000人単位も集まれば途端に得体の知れない何かに変貌するし、少しのUI・仕様の変更が、ユーザー全体の体験・ひいてはKPIや事業の売り上げに現れる。自分はABテストや機能開発でその効果が現れる瞬間がたまらなく楽しいと思うし、大学に戻っても副業という形でそのための力を伸ばしていければいいと思う。

しばらくは大学で卒業を目指しつつ、今は多少暇なので知り合いのスタートアップでいくつか手伝っている。主にフリーランスのPM/エンジニア/UIによる数値改善などをしている。

最近はそんな感じです。

最近悩んでいることだったり考えていること

最近悩んでいること・考えていることがすごくすごく増えているので、整理用にまとめておく。
ブログに書いても特に解決しないような気がしているけど、それは一旦置いて近況報告も兼ねて書いておく。

 

今後どういう仕事の身の振り方をしていけば良いかわかんない問題

転職してからは、上がってくるイシューの優先順位付けや実装選定、アプリの新規機能の仕様決めやUI作成、手が空いてればフロント周りだけちょびっと実装、みたいな仕事してる。
副業では既存UIコンポーネントの総取替と統一、マーケティング用のクリエイティブ作り、あと何故か実装もちょっとやってる。(最近はLINE Chat Bot触ってる、Ruby on Rails完全に忘れていて笑ってしまった。)
そこで、割と懸念している事項がいくつかある。

どれをとってもすげ〜〜スキル微妙問題

正直言って俺の全てのスキル(企画・コーディング・デザイン・データ見る・マーケ感覚とか)は全部単体でみたらめちゃくちゃ低い。
単体のスキルだけを極めてる人に比べれば、どれとっても全然勝てない自信だけが、それはもうめちゃくちゃある。

そもそも、なんでこういうスキルアセットの追いかけ方をしているかについては、いくつか理由がある。

 1.単純に一つのスキルの中だけで評価されるのすげ〜〜〜しんどい

これは受験勉強をやっていた頃からずっと思ってたことだ。
受験勉強は、基本的に英数国理社の5つという、極めて少ない指標の足し合わせの数直線上で争うゲームだ(と俺は思ってる)。

これは俺にとってもうめちゃくちゃしんどい。しんどいですよ。
数直線上での争いは、基本的に前に誰がいるか、後ろに誰がいるかしかない。誰を抜かすか、誰に抜かされるか。抜かされたら俺はどうなる?俺が生きてる意味はなくなる??一番前にいる人の露骨な差分量は俺はどう埋めたらいい???...
みたいな強迫観念に陥ってしまい、副交感神経は破裂し、すぐに寿命が尽きてしまった....。

という受験期の経験から、「できるだけベクトルの先に自分以外いない、他の人と比べられない場所に行きたい」とずっと思っていた。それは自分の仕事を決める上でも同様で、やはり単一指標で評価されないように...と仕事を選んだらこういうような形になってしまった。

てかそもそも、それなりに頭いい人がこぞってやりたがる仕事とか、商売としてそんな旨味あんのか?と思う。まぁでもそういうのって明確に需要が発生してるわけではあるんだけど...。

2.結局ITという業界でやるのなら

ITという業界でやっていくなら基本的にプログラミングは避けられない。
例えばデザインとの関連でいうと、Webとアプリ(SwiftとかAndroidとか)だとそもそもUIパーツのレイアウト実装からもう全然違う。それはもう何らかしらの言語を使ってUIを組んでいるから仕方ないのだけど。

その結果、Webで当たり前にできたことがアプリでは簡単にできなかったり、あるいはその逆、みたいなことは、マジでいくらでもある。
で、それを踏まえ、実装コスト(レイアウトだけじゃなく、APIやカラム生やす手間とか)を込んだ上で、それでもなお
「いや、それでもこれはユーザーの為に必要だと思うのでこういうUIにしたいんです!」というのと、そうじゃないのでは、結構差があるんじゃないかな〜と思う。

企画や仕様決めについても同様で、やはりそのコストを踏んだ上でその仕様にするのか?とか。
逆にやりたいことがはっきりしているなら、よりコストを削った迂回策としての仕様は考えれることだってあるはずだ。そもそもコード書いたことないのに仕様決めしてる人が存在として結構厳しいそうというのもあるけど。

デザイン→企画も似たようなことある。
(その目的達成するなら、UX的にこの仕様の方がそもそもよくね?とか)

いずれにせよ、それぞれの職能が疎結合のままプロダクト作ってくのムズイし、それなら全部一人でみれたらいいんちゃう?と思ってしまうところが理由だと思う。まぁ俺が一番全然できてないんだけど。

 

で、この結果、

全部若干みれるけど、そもそも各フェーズで仕事として成立するクオリティ担保できてんの?とか仕事ではなくそれは作業ではないか?みたいな問題が出てきている気がする。

前者は文字通りそうという感じだけど、後者は仕事と作業には明確な違いがあるな〜と思うところからきてる。

エンジニアであれば単純に誰もやったことない、ネットに落ちてない実装を後々の展開も考えてできるとか、
デザイナーなら、それはもう有無を言わさない美しいデザインができるとか、
企画ならそれはもう実装したなら売り上げ爆上げ!みたいな機能をイシュー選定の部分からできるとか。

そして、自分の各職能レベルが足りてないことで、単に決まったことをアウトプットに出すだけになってないか?それは仕事じゃなく作業じゃない?とか。

でもそれに対して、じゃあ例えばまずエンジニアやデザイナー、企画職どれかとして単独で精進してから、他に横展していくべきなのか?とか、このまま全部追い続けるのか?とか明確な答えを出せずにいる。

多分一番いいのはそのベクトルの方向性が単純に有益で金になる代替不可能な職能になってめちゃくちゃ儲かる、とかだろうけど、ミスったらフツーにすぐ買い叩かれるだろうなーとも思う。
あと自分22歳で若干若いし職歴も1年ちょいと浅いから大目に見てもらえる、ってのも多分にある気がする。それはそれでしんどい。

 

結局何やりたいん?問題

ぶっちゃけそんなんしらね〜〜〜〜〜〜〜!!!!わかってたら苦労しね〜〜〜〜〜!!!

ただ、ものすごくボンヤリしたやりたいこととして、めちゃくちゃいいプロダクトと会社作ってめちゃくちゃ儲かる、ってのはずっとある。

でもぶっちゃけそこまでどうやったらできるんかしらね〜〜〜〜〜〜〜!!!!わかってたら苦労しね〜〜〜〜〜!!!

まぁでも結局今目の前にある仕事もしっかりできず投げ出したら、きっとそういうことをやろうとしてもあんま対して結果は出ないんだろうな、と思うので今はそれなりにちゃんと仕事しよう、という感じでやっていってる。

 

追記: 大学どうするん問題

これにマジで何も考えてない。ただ今現状は大学戻るとか、卒業するとかはそんな考えてない。中退するとも言わないけど...

ただ一つ思うのは「卒業した方が生涯賃金上がるんじゃない?」とか「やっぱりIT系って学歴よりスキルあるかの方が大事なんじゃない?」とかクソどうでもいい話じゃなく、「とにかく今中途半端にここで降りたらめちゃくちゃダサい」というだけしかない。

なんかここで中途半端に大学戻ったら「ちょっと人よりなんかできる」くらいで学生ヅラしてるだけになりそうですごく嫌なので、とりあえずしばらくしっかり結果出るまで働こうと思ってる。最悪どうにもならなかったら大学戻って新卒でリ●ルート拾ってもらえるように頑張ります。

よくわかんないけど最近はそんな感じです。

 

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Progateを退職して新しく仕事始めることにした

5/31付けでProgateを退職した。

やめた理由は結構シンプルで「単に俺が無能だったから」だ。
この一年、インターンとして入ったが折角なら圧倒的にずば抜けた成果を出したいと思って仕事をしていた。勤務日数も平日10-19時でフルタイムで一応働いていた。

でも結局あまり成果は出せなかったように思う。

そもそもスタートアップに於ける有能とはなんなんだろうか。

まず1つあるのはスタートアップは往々にしてフルスタック傾向になりがちということだ。
1つの仕事だけやっていれば良い、特定の技能を極めれば良いということは極めて少ない。
エンジニアリングならフロントだけやっていれば良いということはなく、サーバーサイドも自分でいじれる必要がある。
デザインもUIを組むなら時に必要であればイラストを自分で生成する必要がある。
データ分析なら単に数値を取るだけじゃなく、Logger仕込みや可視化やKPI通知、時には施策出しや効果検証までやる必要がある。

その時点で、何か特定の技能レベルでズバ抜けた成果を出す、というのは少し難しくなってくる。(というか元々1年前からプログラミング未経験で働き始めたしそれはそもそも不可能か?)
例えばサーバーサイドのみをめちゃくちゃ書いててなんでも任してください、デザインのABテストのみ任せてください、数値のみにフォーカスしてバリバリ上げて来ますみたいな成果の出し方は俺には少し難しいように感じた。

じゃあ何で成果を出すのかというと、1つは「自分のやりたいことを明確化できること、企業理念を行動レベルに落とし込めているか」だと思った。こういうのはベンチャーの人がポジトークで喋っているように思っていたが、実際は合理的な話だったっぽい。

僕のメンターの人はそういう意味で圧倒的だったように思う。
Progateのコンテンツマネージャーをやりながらエンジニアもやっていたが、圧倒的に仕事人として強かった。技術力がどうこうといったそういう低いレイヤーの話ではなく、常にユーザーの為になるかで物事を判断していた。
ブチギレる時も多かった。でも果たして自分が仕事上で同じようにブチギレることができたか、そこまでプロダクトに思いを込められていたかというと疑問だ。ブチギレることができるまで、作りたいもの、やりたいこと、何がユーザーのためになるのかを自分は自分の中に明確に持ててはいなかった。

結局俺はそういうレベルの話はできなかった。
もちろん数値上で落ちが発生している部分を改良するとか、UIとして単純に不満が起きている部分を改良するとか、決済方法もっと充実させたいですよねーといった、機能単位の提案はたまにできたけど所詮その程度だった。
プロダクトレベルでどうこうしたいというところまで落とし込めていなかった。これは別に会社が悪いとかではなく俺が無能だっただけだ。


というかそもそも俺自身あまり何かを決めきるというのがかなり苦手な部類だと思う。今までの人生で自分一人で何かを決めて達成した経験がほぼ一度もない。上司がいれば上司の顔色を伺って実装してしまう。上司やクライアントの顔を伺いながらデザインしてしまう。
社員になるかどうか、という話をした時も結局首を縦には振れなかった。社員になればそう言った要求はなおさらになるが、今の状態ではとても社員として活躍するイメージは湧かなかった。

少し話は脱線するが、Progateで一時期SQLを叩きまくっていた時期がある。今までProgateはずっと理念である「初心者から創れる人を生み出す」ということのためにレッスンや機能開発を行って来ていて、その頃はそこまで数値は取っていなかった。蓋を開けてみれば軒並み数値が良かった。
俺は今まで売上をどう上げるかが一番だと思っていたがとんだ勘違いだったらしい。ユーザーにどう向き合うか、プロダクトがどうあるべきかを考え抜くことは単純な数値をみることに勝りうるなと感じた。
余計に今のままではいけないと思った。


ということで退職することにした。
決して仕事内容や勤務形態・給料なども何も不満はなかった。
むしろ拾ってくれたことに感謝しかない。1年前は使える技能はせいぜいイラレフォトショくらいだった。プログラミング経験は当然0だった。コンビニのバイトすら落とされた。でも一年でRubyRailsJavaScript・React・SQLなどを多少はできるようになったし、デザイン面も単に画像を生成するだけでなく、UIやABテスト、数値検証からの施策出しまでできるようになった。何より、会社理念とプロダクトの一貫性がこれほど重要だということを知れたのは本当にありがたかったし、初めて働く場所がここで良かったとつくづく思う。ポジトーク無しで本当にいい会社なので良かったら応募してみてください。

 

そして新しい仕事を始めることにした。どこの会社で働いているか、どういう事業内容なのか、どういう職業なのかは公開するまではネット上で喋ってはいけないらしい。(とりあえずポケモンセンターで働いてることにしている)

この環境を選んだのは否が応でも自分がどうしたいかを考えざるを得ない状況に自分を追い込むためだ。退路を立つためだ。上司はもちろんいるが、自分と職業が同じの上司は存在しないっぽい。全部自分で決めて、自分がどうしたいかを考えなければならない。

でも俺が割と現状唯一「こうあるべきだ」と思えるジャンルだ。ここで結果を出せなかったら本当に俺は無能ということになる。死ぬしかない。

 

まともに働き始めて1年になるが(正規雇用を一つも持っていないくせに何を言っているんだという感じだが)、折角なら職業人として1人前と言えるようにできる限り成長したい。そのために本当は自分は何を作りたいのか、その為に自分は何ができるのかを考え抜く1年にしたいと思った。
まぁどうせ学籍上はまだ大学3年だしリスクは極小なので好き勝手やる。公開され次第4月くらいから大学に復学する予定ではあるが、そんな先のことは考えられないのでボチボチやる。幸い1月に引いたおみくじは大吉だったのでそんなひどいことにはならないと信じたい。(恋愛運が大吉だったのに彼女ができる気配が1mmもない時点でだいぶ不安ではあるけど)

最近はそんな感じです。

 

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22歳になろうとしているのでそろそろ自分の職業を決めた

あと1週間でどうやら22歳になるらしいし、そろそろ自分の職業を決めることにした。

この一年留年して暇だし、Progateで働いたりフリーランスで色々やったりする中で、いろんな仕事をした。

ProgateはRuby(Ruby on Rails)、JavaScript(React)、sassとhamlSQLでいろんな数値をとったりABテストしたり、時には企画やデザインも作った。
フリーランスデザイナーとしてはアダルトサイトのサムネから始まり、ロゴ、フライヤー、UI、Web広告クリエイティブとかABテスト。
なんか電話取りとかもしたことある。

インフラと営業と広報とアプリ作成以外はIT系の仕事ならだいたい全部ざっくりとはやったような気がする(多分)

この一年間自分は結局どういう仕事が向いているんだろう、どういう仕事なら稼げるんだろうみたいなことを考えながら、週5日(フリーランス業務も含めると1月くらいから週7日)働いた。

 

ここで誤算だったことが2つある。

「向いている仕事」の定義を勘違いしていたこと
俺のイメージしている「向いてる仕事」とは、とにかく働いていて楽しい、結果も出せる、そんな感じの仕事をイメージしていた。
しかしこれは実際は偽で、「とにかく働いていて楽しい、結果も出せる仕事」みたいなものは存在しないっぽい。いや実際は存在し、俺が単純に仕事ができない可能性もあるが、とにかく俺には当てはまらないっぽい。

どうやら俺にとって「向いてる仕事」とは選択的に決まるものではなく、消去法的に決まるものらしい。
「辛い、やりたくない」と感じた仕事を取り除いて行った結果、最終的に「特に辛い部分はない」と思えるものが「向いてる仕事」っぽいということだと感じた。


「大体の仕事は起きてる間ずっと働けば意外と稼げる」ということ

親から仕送りを打ち切られたこともあるけどここ最近はほぼ毎日働いている。

ここで唐突だが俺はこの一年間外コンの初年給を超えることを目標に働いていた。(結果として月給単位では超えることに成功したっぽい)


ちょっとここからは脱線するし、あまり褒められた話でも無いので読み飛ばしてもらって構わないんだが、


俺が留年した時の話で、なぜかTwitterのフォロワーからめちゃくちゃ煽られたことがある。

あんま内容覚えてないんだけど「留年したやつは人として信じられない、親不孝」みたいな内容だった気がする確かそいつは浪人していたはずなのでよっぽど俺より親不孝な気がするけど。

とにかくそんな感じに煽られた気がする。確かそいつは大学1年くらいからインターンやらなんやら一生懸命に頑張って働いて、就職先は外コンあたりを狙っていたように記憶している。

煽られた意味は結局よくわからなかったが、そいつが1年から一生懸命にインターンしてようやく受かった外コンの年収は1年で超えたいと思った。

先月から月収入は50万になった。マッキンゼーの初任給は600万とか聞くし大体超えたんじゃない?流石にそいつが外銀とか行ってたらちょっと困るけど。でもまだ俺の月収は上がる算段はあるし、そんなに問題ない気がする。

 

外銀とかでも時給換算すれば時給1000円を割るとか聞くが、逆にいうと時給1000円以上の仕事を外銀の働く量と同じくらい詰め込めば理論上それくらいは行くはずだ。平日10-19時はProgateで働き、退勤後と土日は受注を詰め込んだ。その結果正規雇用は一つもないが割とまともに生活できているような気がする。(税金がめちゃくちゃめんどくさいが)

結局どんな会社にいくかで年収は決まらず、毎日それなりに真面目に考えてたくさん働くことが大体の金銭問題を解決するということがわかったので良かった。




で、結局なんの職業に就くのかというとデザイナーになる。

大体上記の懸念点が解決したのが大きな理由だ。

デザインは勉強することが他の職種に比べて比較的苦にならなかった。
プログラミングはもちろん作りたい機能が実装できたときはもちろん嬉しいが、例えばソースコードをずっと読んだり暇つぶしにアプリを作るほどではなかった。(でもコード書くのは別に苦にならないし、あくまで相対的な意味で。SQLで数値とったりする系の仕事は苦になるところはほぼなく、むしろ自分で勝手に数値を取ったり可視化したりするのが楽しかったから、そっち方面も向いてるのかもしれない。)

同様にデザインは稼げるし、それなりに価値のある仕事だと思う。
デザインのできることは思ったより幅広い。
CTAのデザインを調整してCVRをあげることも、
カラムを調整してユーザーを思った通りのページに遷移させて、
遷移率を増やし離脱率を下げることも、
広告クリエイティブを作りユーザーを獲得し、
なんならコンバージョンさせることも、
そういった単純に自分の時給を釣り上げるような方法はいくらでもあるし、もっとあると思う。(それをうまく可視化できた場合のみの話だけど)

広告クリエイティブ一つとったって、単純にコンバージョンを狙うだけじゃなく、訴求軸やデザインの方向性をずらして並列に出した結果、クリック率やCVRの差に反映される「どういったユーザーが、何をこのプロダクトに求めているのか」という情報は、単純な利益以上に価値はある気がする。
それにもちろんいいユーザー体験だったり、単純にユーザーが使いやすいプロダクトにしていくことにも当然役立つ。
それはゆくゆくはいいLTVに繋がり、いい利益につながり、結局として自分の給料になるはずだ。

 

それに今時価総額が高い会社も、結局は使いやすいプロダクトだから売れてるんじゃね?とは思う。AppleGoogleAmazonFacebookの製品は結局単純に使いやすい。(Google Adwordsはちょっと毎回使いにくいなとは思うけど、Optimizeとかは)
あの手の会社が如何にエンジニアリングのレベルが高いか、マーケティングが上手いかとかは俺にはわからないけど、あくまで技術は優れた使いやすさを体現するための手段でしかないはずだし、結局ユーザーが使いやすいから伸びてる気はする。

楽天だっていわゆる「デザイナー的な」デザインとしてはあまりよくないかも知れないが、訴求軸の捉え方、ユーザーに安心して買ってもらうための導線は本当に錬られてると思う。
自分が会社を建てたいとは微塵も思わないけど、本当に使われるプロダクトを、売れるプロダクトを作りたいなら、デザイナーという職種から入るのは案外間違っていないんじゃないかと最近思う。

 


あと、もう一つ、デザイナーってフツーに責任感のある仕事だなと思ったことも理由としてある。

俺は自分のデザインセンスに全く自信がないのでよくABテストを回す。
ABテストをすると本当に如実にわかるが、ちょっとの文言を変えるだけで、ちょっとファーストビューを変えるだけで、ちょっとボタンやカラムのデザインを変えるだけで、ユーザーの遷移や動きは本当に大きく変わるし、CVRも大きく変わるし、カスタマーサポートの量だって変わる。

毎回本当に恐ろしく思う。自分が間違ったデザインをしているせいで、実力が無いせいで、どれだけプロダクトのブランドを毀損し、どれだけ離脱率をあげ、どれだけ売り上げを下げ、どれだけユーザーに不快な体験をさせているのか。

デザイン一つといえどやれることやその責任の範囲はいくらでも広がるし、それらを突き詰めていくだけでも本当に10年ほどはかかるとは思う。
2年前僕が初めてイラレを操作したときは「刺身にタンポポを乗せるみたいな仕事だな」と文字を画像の上に置きながら思っていた。

実際は刺身にタンポポを乗せるよりは重要でやることは多い仕事っぽい。(一応言っておくけど刺身にタンポポを乗せる仕事をバカにしているわけじゃないです、僕は箸の使い方が下手なので刺身のタンポポを毎回グチャグチャにしてしまいます。)

 

 

 

これだけ書いといてアレだけど俺はデザインのセンスで誰かに勝てたと思えたことは一度もない。というか一生藝大出身とかの人には勝てない気がする。

というかそもそも東大入ってなんでデザインをやることに経済的合理性はあるのかと聞かれたらガチで微塵もない。

 


けど最近そこまで筋が違ってるようにも思えないんだよな。
デザインは意外とセンスの必要な要素は少ない気がする。まぁグラフィックとかだともうちょっと話は違うかもだけど。
基本的に主要なKPIを分解したりSQLを叩いたりして、そこから解決したい問題や数値を見つけ、リサーチしたクリエイティブがクリエイティブ足らしめる要素を分解し、自分のクリエイティブの中で組み立て、問題を解決する行為は、別に東大生が苦手なジャンルでもないように思う。

そもそも商売は「誰かがやりたくない、苦手だ」と思うことをお金をやらせていただきます〜というのが基本だと思うし、東大生みたいな頭のいい人がこぞって集まる仕事は、その時点でもはやあまり儲かる商売じゃないんだよな。(あくまで個人の意見です
俺は頭が悪いからそういう人に勝てる自信は微塵もないし。

だから「東大生が実は一番向いてるかも知れない、でも絶対にやらない職業」であるデザイナーという仕事を見つけられたのはよかったと思う。まぁ本当にこの仮説が崩れてあんま稼げないとしても意外と外資とかリクルートに再就職とかで何とかなるんじゃない?一応東大生だし。なんかオリンピックとかあるし。

 

ちなみに、職業はデザイナーになりたいとは思うけど、職能レベルでは別にデザイン(イラレとかフォトショとかsketchいじるとか)にこだわる必要はそんなにないよなとも思う。フツーにエンジニアとしても成長したいし。

 

例えば。

ユーザーにわかりやすい文言をpタグとして追加する行為、
シグニファイアとして適切な範囲にaタグを貼り直す行為、
JavaScriptで使いやすいフロントエンドを書く行為、
サーバー側でユーザーが想定した通りの処理を施したり単純にバグを直したり優れたユーザビリティのためにメソッドの実行速度を検証する行為、
何が問題なのかをKPIやSQL、はたまたRやPythonを叩いてあぶり出し検証する行為、
問題をロジックツリーやら何やら書いて細分化していく行為、
そもそもこのプロダクトや機能はユーザーの問題を解決しているのかと考える行為、
最終的に正しい訴求軸を持ってユーザーに直接売り込む行為、
これらは果たしてデザインなのだろうか?と問われたら、


俺はデザインだと思う。


そういう意味で職能としてはエンジニアをやったり、データ分析したり、コンサルみたいなことをしたり、PM、はたまた営業的な仕事をすることは全然アリだと思うし、そういう仕事に一時的につくこともアリだよなぁと思う。
というかITでデザインやるならフロントエンドの知識はほぼ必須だし、それなりにちゃんとしたフロントエンド書くならサーバーもそれなりに弄る必要ある気がするしな。別に何らかしらの問題が解決できるなら別に職種にこだわる必要はそんなないんだよな。なんかここまで書いてていわゆるデザイナーっぽいデザイナーとはなんか違う気がしてきたけど、ぶっちゃけ俺も何を書いてるのかよくわかんないわ。

 

まぁこの考えもいつまで続くかはよくわかんないけど、今はそんな感じです。

  

 

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プログラミング歴0年で気合だけで二週間でWebアプリを作った時の話

これはProgateアドベントカレンダーの一環で書いてます。

 

どうも、Progateという会社でエンジニアインターンしてるひろむと言います。

僕は2017/04/01から色々あってエンジニアインターンをしてるんですけど、その時に一つWebアプリを自作するという研修があったんですね。

作ったのはあまり詳しくはかけないけど、Progateの知識を使ってRuby on RailsJavaScriptを使ってLINEアプリみたいなメッセンジャーアプリを作るというもの。

f:id:rmhkwar0518:20171210222339p:plain

こんなやつ(めっちゃ簡素)


プログラミング経験0、Rubyってなんぞという状態からプログラミングを始めたんだけど、なんだかんだ色々あって二週間くらいで完成したので、その時に気をつけてたことについて書きます。


ということで2017/04/01、俺がProgateに入る前の時の話。

 

Progateに入る前については下の記事にちょっと載ってます↓

東大留年して5ヶ月経ったら人はどうなるのか - キャッチーを科学したかった

 

大抵は基礎を知らないか、基礎を使えてないか

たまに「プログラミングとか数学に強くないとできないんじゃね?」「センスないと無理なんじゃね」みたいなことを友達言われたりするけど、最初の時ほどそんなことない。
俺も受験する時やデザインの勉強にも思ってたけど、結局「センス」みたいなのが要求されるのは相当後のフェーズだと思う。
例えば受験数学の素数問題とかは「いやこれはセンスないと解けないだろ」みたいな局面に遭遇することもあるけど、そんなのも東大でも6問に1問だけだ。5問くらいは微分積分を極度の緊張状態で実行する、三角関数を正確に計算するとか基本的なことで構成されている。

Webプログラミングも同じで、「きちんとデータを受けわたす」「きちんと文法にそってコードを書く」みたいな基本的なことで構成されてることがほとんどだと思う。

で、結局それは別に大層な本とかは読む必要なくて、基本の文法にどれだけ習熟してきたか、つまりやった時間に比例するし、そこはセンスは全く必要ない。とにかく時間を大量に溶かせば大抵のことはなんとかなるな、と初心者だけどなんとなく思っていた。

なので、とりあえずProgateのRuby on RailsJavaScriptとかを4周くらいやることから始めた。実際大抵の問題は「いやここ前に勉強したとこじゃん」みたいなことで解決することがほとんどだった。

というかそもそも何かができない時にセンスのせいにする人をたまに見かけるけど(2chとかで)、大抵は自分が知らないか、知ってるのにちゃんと使えてないかの二通りにだいたい原因があると思う、そしてそれを解決できるのは溶かした時間ただ一つしかない。最初の方こそセンスがどうとか考えず、とにかく基本を抑えられてるかを見直して手を動かすこと、それしかないと思う。


深く考えるのは後にして完璧は目指さない

ある意味前の章と矛盾してる気もするけど...

今改めて当時のコードを見てるけど、めっちゃひどい。

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いわゆるクソコードだ。9ヶ月ぶりに改めて見てるけど何が何だかさっぱりわからない。マジでひどい。
なんでscopeの中で.as_jsonしてるんだ?


でも別にそんなんでいいと思う。
プログラミング勉強したての頃は絶対にいいコードはかけない。だって何も知らないんだから。
Rubyはそういう意味で初心者にめちゃくちゃ優しい。どんなひどいコードでもなんだかんだで動いてくれる。

要素の検証をした時にエラーが出まくる、別にそれでいい。
とにかく動くものを作ることが大事だと思う。細かいことを気にしていたら日が暮れてしまう。
大事なのは「あっこれ動くやん」「この機能は実装できたやんその瞬間に、細かい単位で、早くたどり着くこと。

ユーザーのデータを表示したいのに、画像が表示されてない。みたいな時もあると思うけど、最初から画像が表示されてることの方が稀だと思う。
とにかく最初はユーザーの名前だけでいいから表示しきる、次に画像...と途中目標を細かく切り分けて、細かく達成して行くこと、最初から完璧な機能を作らないこと、それが大事だと思う。

 

で、結局どうすればいいのと

基礎を徹底的にやりこむ、とにかくざっくりと動くものを作る、これらは二つとも矛盾してる気もしなくもない。
でも大事なのはこの二つのバランスだと思う。
ドラムでも吹奏楽でもなんでもそうだと思う。基礎のルーディメンツをやるだけだと何も進捗がない。でも曲を練習して、ライブをするだけでも技術的な進捗はないと思う。
大事なのはそのバランスだと思う。基礎をしっかりする、とにかく雑でもいいから機能を実装する、その両輪をどれくらいの塩梅で回すか。どれくらい高速に回すか。

この二つを見ても、結局センスなんて必要なくて結局はかけた時間ただ一つだけだと思う。俺はこのアプリを作るのに二週間の全てを費やした。

初心者の人で「プログラミングってセンスいるんでしょ?」と思っている人がいるなら、とりあえず短い期間でもいいから、一気に熱中してやること、時間を後先考えずに溶かしまくることをオススメしたい。

特にオチなく勢いで書いちゃったけどそんな感じです。

東大留年して5ヶ月経ったら人はどうなるのか

留年した2月終わりくらいから大体5ヶ月くらいたった。そろそろ留年したことを自分の中で消化しきれた感があるし、記事にしてみた。

 

精神は崩壊する

留年した人の精神的なダメージは、親しい友人を一人喪った場合と大体等しい(ソースはtwitter

留年した後の2ヶ月くらいは本当に辛かった、あまり僕の親しい友人には亡くなって欲しくないなと思った。

 

全ては、実際は2限スタートだった進級をかけたテストを、5限スタートだと勘違いしていたことから始まった。テスト当日昼休みtwitterをみていたら、「○○○のテスト難しかった~~」、僕が受けるはずのテストの感想ツイが流れていて、何かがおかしいと気づいてた。確かその時は大学でサークルとかしてた気がする。留年と税務署は突然やってくる。

 

もともと大学在学中のどっかのタイミングで休学したいなと思っていたので、「まぁ多分神様が俺にこのタイミングで留年しろと言ってるんだろうな」くらいの軽いノリで、特にテスト再受験の申請も出さないで、しめやかに留年した。これが全て正解で、全てが間違ってた。

 

留年して直後は特に何事もなく過ごしていたけど、精神崩壊が始まったのは2月なかば大学の食堂に行った時だった。

 

東大は3年に上がるタイミングで、キャンパスが駒場から本郷に移るので、友達が一気に身の回りから消失して、高校の時から学校の意味が友達と会えるくらいしか見出せなかった僕には本当に何よりもこたえて、「あ、自分ここに居場所ないわ」みたいな感想を覚えて、その直後トイレで吐いた。

飯は何食っても不味いし、何をやっても楽しくないし、白米を食えば吐き気がするし、歯ブラシを加えると食べたものを全部吐くし、タバコの本数は留年前と比べ4倍くらいになるし、常時頭痛がする。(今思えばなんでこんくらいで調子悪くなってるんだと思うくらい調子悪かった)

 

twitterとかで「留年したい~休学したい~」みたいなことを言っている人がいるんだが、全くもってオススメしない。

何か自分が属するコミュニティだったり、休学する間何をするのかだったりをしっかり明確化しておけば、多少精神を健全に保つことができたりするのもしれない。

最近は結構精神が安定してる、多分それは新しくサークルに入ったりインターンをしたりして、空いた時間、無駄な心配をする脳幹、周りの人に目を向ける時間を埋めてるからだと思う。一番悲惨なのは特にやることもないのに留年しているパターン、これをやった友人たちはすべからく精神が崩壊している。

 

周りに留年している人がいたら「あ、この人は親しい友人を一人失ったんだな」というくらいの気持ちで慎重に扱ってあげてください。

これが今年の2月終わりの話。

 

仕送りが止められる

留年するとなんだかんだで仕送りが止まった。

 

かと言ってアルバイトをするほどの元気もなかったし、もともとイラレやフォトショみたいな画像ソフトがいじれたので、それを使っていろんなチラシ・画像・広告などを作ってフリーランスで日銭を稼ぐことにした。

 

たまたま知り合いにデバートのマーケティング会社の社長がいたのでその人からデバートの広告をもらったり、家庭教師のチラシ、果てはアダルトサイトのサムネまでフリーランス用受注サイトで案件を取って稼いでいた。

 

これが思ってたより結構儲かって、だいたい一週間くらいで15万ほど稼げた。時給換算すると5千~3万円でバイトをするよりずっと良いし、何よりこのお金は社会の枠組みの手助けはあるにせよ、100%自分が生み出したんだと思うと自己肯定感が高まる。

 

ただデザイン系のフリーランスは単価が大変低くてアイデア勝負なところがあるから、思いつくかつかないかで時給が大きくブレるし安定しないなと思った。

フリーランス系の受注サイトの他の案件を見ていると、プログラミング案件の方が単価が高いし、要件も事前に固まってて安定しそうだなと感じたので、留年したことだしプログラミングでも勉強しようと思った。これが今年の3~4月の話。

 

ちなみに最近は仕送り復活しました。

 

 

そんな感じでプログラミングを始めた

「留年したしそろそろプログラミング勉強したいな」みたいなことをツイートした。

大学入ったらなんとなくプログラミング勉強したいなと思っていたんだけど、結局今までやっていなかった。それに留年する前に入っていた学科でプログラミングの科目についていけず、同じ学科に進学するにせよ多少プログラミングを勉強する必要があるなと思ってた。

 

すると、僕のツイッターの友達で色んなところでエンジニアインターンとかしている友達が「どこかいいとこ紹介するよ」みたいな反応をくれて、それが今インターンしてるProgateというところだった。

 

prog-8.com

 

ちなみにこの紹介してくれた友人、僕と存在するコミュニティが全くもって被ってなくて、なぜかtwitterで絡んで来てくれた子だった。この友人がいなければ今自分は働いてないし、なんならtwitterをやってなかったらこの友人と知り合うこともなかったかもしれない。twitterの本当に限りなく少ない恩恵の一つだと思う。

ちなみにその友人は最近会社を始めたそうなので応援してあげてください。
これがその友人が始めた会社↓

flatt.tv

これが今年の4月の話。

 

初心者からエンジニアインターンを始めて

僕は本当にプログラミングやったことなくて、インターンを始めた四月当初は本当にドベの初心者だった。

そこから1ヶ月くらい研修して、2ヶ月目からエンジニアとProgateで教えているコンテンツ内容の作成などをしている。大体週510:00-19:00までフルタイムで働いてる。

 

プログラミングはめっちゃ良い。俺今までプログラミングとか絶対つまらんだろと思ってたけど全然そんなことない。感覚的に絵を描いてるのとそんな僕の中で変わらんくて、絵を描いたりドラム叩いたりチラシを作ったりするようで、自分の何かを表現できるものっぽくてすごい。フツーに一生かけて付き合ってけるなとも思うし、きっとまだ知らない表現方法がたくさんあるのかもしれない。
でもその一方でプログラミングで、俺よりすごい人がいる数直線上で戦っても厳しいという気がしてる。いつか自分しかいないベクトルが見つけられればいいな。

とりあえず今年一年はプログラミング、あとデザインをしっかりインターン先で理論立てて勉強したい。でもそれでも足りない気がしてる。多分足りないのは企画力みたいなもので、コーディング、デザインをして、結局何がお客さんや一緒に働く人にとってよくなったのかみたいな、人への想像力が欠如してると思う毎日だ。

多分これは一人でプログラミングしてたら本当に頭にも寄らなかったことだと思うし、本当にインターン先には感謝しかない。

 

兎にも角にも、4月当初全く何もできずフラフラしてた俺を拾ってくれたProgateには感謝しかないし、それに貢献することしか今の自分にはできないんだろうなと思ってるし、それはなんらかしらで自分に返ってくるんじゃないかと思ってる。

 

いずれにせよ本当に今は留年全肯定できるようになってたっぽいし、それはいい意味なのか悪い意味なのかは知らんが人生が変わってるからなんだと思う。

最近はそんな感じと言う話。

留年直後くらいの心境の話がこちら↓ 殺伐としてる

 

rmhkwar.hatenablog.com

 

あと、デザインの受注はできる範囲でしてますのでtwitterのリプとかで連絡ください

 

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